面接で体調不良になった時のメール連絡マナーと例文|選考に影響しない伝え方

面接で体調不良になった時のメール連絡マナー

面接当日や直前に体調を崩してしまうことは、就活生なら誰にでも起こりうることです。特に就活の忙しい時期は、ストレスや生活リズムの乱れから体調を崩しやすくなります。

そんな時に大切なのが、企業への適切な連絡です。体調不良を理由に面接をキャンセルする場合、連絡のマナーや伝え方によって、その後の選考結果にも影響することがあります。

適切な連絡マナーとしては、まず可能な限り早く連絡することが重要です。また、簡潔に状況を説明し、誠意ある謝罪の言葉を添えることも必須です。

体調不良の連絡は原則として電話が基本ですが、状況によってはメールでの連絡が適している場合もあります。いずれの場合も、企業に迷惑をかけていることを認識し、誠実な対応を心がけましょう。

体調不良で面接キャンセルは選考に影響する？

多くの就活生が心配するのが、「体調不良で面接をキャンセルしたら不採用になってしまうのでは？」という点です。結論から言えば、適切な連絡と対応をすれば、体調不良による面接のキャンセルや日程変更が直接不採用につながることはほとんどありません。

企業側も人間であり、体調不良は誰にでも起こりうることを理解しています。特に感染症対策が重視される昨今では、体調不良時の無理な出社や訪問を控える文化が一般的になっています。

ただし、連絡のタイミングや方法、その後の対応によっては、マイナスの印象を与えてしまう可能性があります。特に無断キャンセルや連絡の遅れは厳禁です。

企業側としても、体調が優れない状態での面接ではその人の本来の能力や人柄を正確に判断できないため、体調回復後の再面接に応じてくれるケースが多いです。

体調不良を連絡する方法の選び方

体調不良を企業に連絡する際、電話とメールのどちらを選ぶべきか迷うことがあります。基本的には状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。

電話連絡が基本のケース

面接当日や前日に体調不良になった場合は、原則として電話での連絡が基本となります。電話なら即時に情報が伝わり、担当者と直接話すことで誠意も伝わりやすいからです。

特に以下のケースでは電話連絡が望ましいです：

• 面接まで24時間を切っている場合
• 日程変更の希望がある場合
• 急な体調不良で当日キャンセルする場合

電話をかける際は、静かな場所から落ち着いて話せるよう準備しておきましょう。自分の名前、面接予定日時、体調不良の旨、謝罪の言葉を簡潔に伝えることがポイントです。

メール連絡が適している状況

一方で、以下のような状況ではメールでの連絡が適している場合もあります：

• 喉の痛みなどで声が出ない場合
• 企業の担当者に電話が繋がらなかった場合
• 面接日まで数日ある場合
• 電話連絡後の日程変更確認や御礼の場合

メールの場合は件名を明確にし（例：「面接日程変更のお願い（氏名）」）、本文では簡潔に状況を説明し、謝罪の言葉と今後の希望（日程変更など）を明記することが重要です。

面接の体調不良連絡で押さえるべきポイント

体調不良を理由に面接の日程変更やキャンセルを連絡する際は、以下のポイントを押さえることが重要です。これらを意識することで、企業への印象を大きく下げることなく対応することができます。

連絡のタイミング

体調不良に気づいたら、できるだけ早く連絡することが基本です。面接当日の朝になってから連絡するよりも、前日の段階で体調不良の予兆があれば、その時点で連絡するほうが企業側の準備時間を考慮した対応となります。

特に当日キャンセルの場合は、企業の営業時間内のなるべく早い時間帯に連絡しましょう。就業開始直後や終業間際などの忙しい時間帯は避けるのがマナーです。

簡潔な理由説明

体調不良の状況は簡潔に説明するのがポイントです。詳細な症状を長々と説明する必要はありませんが、「発熱がある」「医師から安静を指示された」など、面接に出席できない妥当な理由を簡潔に伝えましょう。

あまりに詳細な症状の説明は言い訳と受け取られる可能性があるため、簡潔さを心がけつつも、状況が伝わる説明を心がけましょう。

誠意ある謝罪の言葉

企業側は面接のために時間と準備を割いています。その予定を変更することになるため、謝罪の言葉は必ず伝えるべきです。

「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」「貴重なお時間を頂戴していたにも関わらず、直前のご連絡となり大変申し訳ございません」など、誠意ある謝罪を心がけましょう。

具体的な日程変更希望

面接の日程変更を希望する場合は、自分から積極的に候補日を提案することも大切です。ただし、あくまでも自分の都合で変更をお願いする立場であることを忘れず、企業側の都合を優先する姿勢を示しましょう。

複数の候補日を提示すると、企業側も調整しやすくなります。体調回復に必要な日数も考慮し、現実的な日程を提案することがポイントです。

体調不良で面接をキャンセルするメール例文

実際に体調不良で面接をキャンセルする際のメール例文をいくつか紹介します。状況に応じて参考にしてください。

面接当日の体調不良連絡例文

件名：本日の面接キャンセルのお願い（氏名）

〇〇株式会社
人事部 △△様

お世話になっております。
本日〇月〇日△時より面接のお時間をいただいております、□□大学〇〇学部の××（氏名）です。

大変申し訳ございませんが、昨晩から38度の発熱があり、本日の面接に伺うことが難しい状況となりました。
直前のご連絡となり、大変ご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。

体調が回復次第、改めて面接の機会をいただけますと幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

□□大学〇〇学部
××（氏名）
電話番号：090-XXXX-XXXX
メールアドレス：xxxxx@xxx.com

面接前日の体調不良連絡例文

件名：明日の面接日程変更のお願い（氏名）

〇〇株式会社
人事部 △△様

お世話になっております。
明日〇月〇日△時より面接のお時間をいただいております、□□大学〇〇学部の××（氏名）です。

大変申し訳ございませんが、本日より体調を崩してしまい、医師から数日間の安静を指示されました。
つきましては、明日の面接の日程変更をお願いできないかと存じます。

体調回復の見込みとしては、来週の初めには回復する見込みです。
もしお時間を調整いただけるようでしたら、以下の日程でご検討いただけますと幸いです。

第1候補：〇月〇日（曜日）△時以降
第2候補：〇月〇日（曜日）△時以降
第3候補：〇月〇日（曜日）△時以降

ご多忙の中、大変恐縮ではございますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

□□大学〇〇学部
××（氏名）
電話番号：090-XXXX-XXXX
メールアドレス：xxxxx@xxx.com

日程変更希望のメール例文

件名：面接日程変更のお願いと御礼（氏名）

〇〇株式会社
人事部 △△様

お世話になっております。
〇月〇日△時より面接のお時間をいただいております、□□大学〇〇学部の××（氏名）です。

先ほどはお電話にて体調不良による面接の日程変更のご相談をさせていただき、ありがとうございました。
改めまして、ご迷惑をおかけいたしますこと深くお詫び申し上げます。

ご提案いただきました通り、〇月〇日（曜日）△時に面接にお伺いさせていただきます。
それまでに体調を整え、万全の状態で面接に臨ませていただく所存です。

お忙しい中、日程の調整をいただき誠にありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。

□□大学〇〇学部
××（氏名）
電話番号：090-XXXX-XXXX
メールアドレス：xxxxx@xxx.com

日程変更後のお礼メールの書き方と例文

体調不良で面接日程を変更してもらった場合は、企業側の配慮に対してお礼のメールを送ることで、誠実さと熱意をアピールすることができます。お礼メールは以下のポイントを押さえて作成しましょう。

1. 件名を明確に: 「面接日程変更のお礼」など、一目で内容がわかる件名にする
2. 感謝の気持ちを伝える: 日程調整に応じてくれたことへの感謝を述べる
3. 変更後の日程を確認: 決定した日時を明記して認識のずれを防ぐ
4. 次回への意欲を示す: 次回の面接に向けての意欲や準備の姿勢を伝える

件名：面接日程変更のお礼（氏名）

〇〇株式会社
人事部 △△様

お世話になっております。
□□大学〇〇学部の××（氏名）です。

この度は体調不良により面接の日程変更をお願いしたところ、柔軟にご対応いただき誠にありがとうございました。
ご多忙の中、私の都合に合わせていただき、大変感謝しております。

改めまして、〇月〇日（曜日）△時に面接にお伺いさせていただきます。
それまでに体調を万全に整え、しっかりと準備をして臨ませていただく所存です。

御社での選考機会を引き続きいただけることに感謝し、次回の面接では自分の強みや御社への志望度を十分にお伝えできるよう努めてまいります。

何卒よろしくお願いいたします。

□□大学〇〇学部
××（氏名）
電話番号：090-XXXX-XXXX
メールアドレス：xxxxx@xxx.com

お礼メールは、日程変更の連絡から遅くとも24時間以内に送るのがベストです。遅くなればなるほど、誠意や熱意が伝わりにくくなる可能性があります。

体調不良連絡で避けるべきNG例

体調不良の連絡は適切に行わないと、かえって悪印象を与えてしまう可能性があります。以下のようなNG例は必ず避けるようにしましょう。

自分の都合を優先したメール

件名：面接日程の変更希望

お世話になっております。明日の面接ですが、体調を崩してしまったので変更をお願いします。
来週の水曜日の午後2時に変更してください。よろしくお願いします。

このメールの問題点：

• 謝罪の言葉がない
• 一方的に日程を指定している
• 企業側の都合を考慮していない
• 敬語や丁寧さに欠ける

理由が不明確なメール

件名：面接について

お世話になっております。明日の面接なのですが、少し体調が優れないので欠席させていただきます。
申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

このメールの問題点：

• 体調不良の具体的な状況が不明確
• 今後の希望（日程変更か辞退か）が明記されていない
• 謝罪は形式的で誠意が感じられない
• 件名が曖昧で内容が伝わりにくい

無断キャンセル・連絡なし

最もNGなのが、何の連絡もせずに面接をキャンセルしてしまうケースです。これは社会人としてのマナーに著しく欠ける行為で、その企業での選考はもちろん、大学や学校の評判にも関わる可能性があります。

どんなに体調が悪くても、最低限の連絡は必ず入れるようにしましょう。声が出ないほど体調が悪い場合は、メールでの連絡でも構いません。

面接の体調不良メール連絡まとめ

面接での体調不良は誰にでも起こりうることですが、その連絡方法によって企業への印象が大きく変わります。以下のポイントを押さえて適切に対応しましょう。

1. 連絡は早めに: 体調不良に気づいたら、できるだけ早く連絡する
2. 基本は電話: 特に当日や前日の場合は電話連絡が基本
3. 簡潔な理由説明: 体調不良の状況は簡潔に説明する
4. 誠意ある謝罪: 企業側の準備や時間への配慮を示す謝罪を忘れない
5. 具体的な希望: 日程変更を希望する場合は複数の候補日を提案する
6. お礼のフォロー: 日程変更が決まったらお礼のメールを送る
7. 無断キャンセル厳禁: どんな状況でも連絡なしのキャンセルは避ける

体調不良による面接のキャンセルや日程変更は、適切に対応すれば選考結果にマイナスの影響を与えることはほとんどありません。むしろ、その対応の仕方で社会人としての自覚や誠実さをアピールできるチャンスとも言えます。

日頃から体調管理に気を配り、万全の状態で面接に臨めるよう心がけることも大切ですが、もし体調を崩してしまった場合は、このガイドラインを参考に誠実な対応を心がけましょう。