大学生の資格15選!就活に有利なおすすめと文理別ガイド

目次

大学生が資格を取得するべき3つのメリット

大学生のうちに資格を取得することは、将来のキャリアに大きな影響を与えます。社会に出る前に専門知識やスキルを証明できる資格を持っていると、就職活動でも大きなアドバンテージとなります。

大学生が資格取得を目指すべき理由には、主に以下の3つが挙げられます。これらのメリットを理解して、自分のキャリアプランに合った資格選びをしましょう。

時間的余裕があるうちに取得しよう

大学生活は、社会人と比較すると自由に使える時間が多いのが特徴です。授業の空きコマや長期休暇を活用すれば、集中して資格の勉強に取り組むことができます。

特に1、2年生のうちは比較的授業の負担も軽いため、この時期を逃さず資格取得に挑戦するのがおすすめです。社会人になると仕事や家庭の都合で勉強時間の確保が難しくなるため、時間的余裕のある学生時代にチャレンジしておくべきでしょう。

就職活動で自己アピールに使える

資格は就職活動において非常に有効なアピールポイントになります。特に実務経験がない学生にとって、資格は自分の能力や専門性を客観的に証明する貴重な材料です。

エントリーシートや履歴書に記載できるだけでなく、面接でも「なぜその資格を取得しようと思ったのか」「資格取得のために何を頑張ったか」など、具体的なエピソードとして語ることができます。業界に関連する資格があれば、その分野への熱意や知識をアピールできるため、採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。

勉強の習慣が身についているうちが有利

大学生は大学受験を経験したばかりで、勉強の習慣やノウハウがまだ残っている状態です。このタイミングで資格取得に取り組めば、効率よく学習を進められる可能性が高いでしょう。

社会人になってから勉強を再開するよりも、学習のリズムを維持したまま新しい分野に挑戦する方が習得スピードも速くなります。また、大学の授業で学んだ知識を活かせる資格もあるため、在学中に取得するメリットは大きいといえます。

大学生におすすめの資格15選

大学生が取得を検討すべき資格は数多くありますが、ここでは特におすすめの15の資格を紹介します。文理を問わず役立つものから、文系・理系それぞれに特化した資格まで幅広く取り上げます。

自分の興味や将来のキャリアプランに合わせて、最適な資格を選びましょう。

文理問わず役立つ資格5選

どのような分野に進むにしても役立つ汎用性の高い資格は、将来の選択肢を広げる上で非常に価値があります。以下に紹介する5つの資格は、文系・理系を問わず多くの学生におすすめです。

TOEIC

TOEICは英語によるコミュニケーション能力を測定する世界共通のテストです。スコア形式で評価されるため、自分の英語力を客観的に示すことができます。

就職活動では600点以上あると一つの基準とされ、外資系企業では700〜800点以上が求められることも少なくありません。英語力は多くの企業で評価されるため、大学生のうちにスコアアップを目指すことをおすすめします。

スコア一般的な評価目安となる勉強時間
400-500点基礎レベル2-3ヶ月(週3-5時間)
600-700点就活で評価される3-6ヶ月(週5-7時間)
800点以上外資系でも高評価6ヶ月-1年(週7-10時間)
スコア一般的な評価目安となる勉強時間
400-500点基礎レベル2-3ヶ月
(週3-5時間)
600-700点就活で評価される3-6ヶ月
(週5-7時間)
800点以上外資系でも高評価6ヶ月-1年
(週7-10時間)

日商簿記

日商簿記は企業の経理・財務状況を記録・計算・整理するスキルを証明する資格です。ビジネスにおけるお金の流れを理解できるため、どんな業界でも役立つ知識といえます。

特に就活で評価されるのは2級からで、簿記の知識は会計や財務部門だけでなく、営業職や企画職でも活かせます。試験は年3回実施されており、3級なら約1〜2ヶ月、2級なら約3〜5ヶ月の勉強期間が一般的です。
※従来の統一試験は年3回ですが、現在はネット試験方式も導入され、通年受験が可能です。

難易度合格率勉強期間の目安
3級初級40〜50%1-2ヶ月(50-100時間)
2級中級20〜30%3-5ヶ月(150-300時間)
1級上級10%8-12ヶ月(500-1000時間)
難易度合格率勉強期間の目安
3級初級40〜50%1-2ヶ月
(50-100時間)
2級中級20〜30%3-5ヶ月
(150-300時間)
1級上級10%8-12ヶ月
(500-1000時間)

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

MOSはWordやExcel、PowerPointなどのMicrosoft Office製品の操作スキルを証明する国際資格です。ビジネスシーンでは必須となるPCスキルの証明になります。

一般レベルと上級レベル(エキスパート)があり、大学生なら学割も適用されるため、在学中に取得するとお得です。どの業界に進んでも必要とされるスキルなので、パソコンに苦手意識がある学生は特に取得を検討するべきでしょう。

普通自動車免許

普通自動車免許は多くの企業で「持っていて当たり前」とされる基本的な資格です。特に営業職や地方勤務では必須となることが多く、行動範囲を広げるためにも大学生のうちに取得しておくことをおすすめします。

大学生は合宿免許を利用して短期間で取得でき、大学生協などを通じて申し込めば割引が適用されることもあります。社会人になってからでは時間の確保が難しくなるため、早めに取得しておくと安心です。

ITパスポート

ITパスポートは情報技術に関する基礎知識を証明する国家資格です。IT分野に特化した職業でなくても、ビジネスで必要となるIT知識の証明になります。

試験はCBT方式で月に数回実施され、約2〜3ヶ月の勉強で合格を目指せます。合格率は50%前後と比較的高く、初めての資格取得としても挑戦しやすいでしょう。近年のデジタル化に伴い、ITの基礎知識はどんな業界でも重宝されています。

文系大学生におすすめの資格5選

文系の学生には、コミュニケーションスキルや金融・経済知識が活かせる資格がおすすめです。以下の資格は特に文系学生の強みを活かせるものを選びました。

ファイナンシャルプランナー(FP)

FPは個人の資産設計や財務管理に関するアドバイスができる専門家の資格です。3級から始められ、就活では2級以上の取得がアピールポイントになります。

金融・保険業界はもちろん、不動産や一般企業の総務・人事部門でも重宝される知識が身につきます。また、自分自身の生活設計や資産形成にも役立つ実用的な資格です。

難易度勉強期間の目安おすすめの学生
3級基礎レベル1-2ヶ月初めての資格に挑戦したい人
2級中級レベル3-4ヶ月就活で活かしたい人、金融業界志望者
1級上級レベル6-12ヶ月金融のプロを目指す人
難易度勉強期間の目安おすすめの学生
3級基礎レベル1-2ヶ月初めての資格に挑戦したい人
2級中級レベル3-4ヶ月就活で活かしたい人、金融業界志望者
1級上級レベル6-12ヶ月金融のプロを目指す人

秘書検定

秘書検定はビジネスマナーや一般常識、コミュニケーション能力を証明できる資格です。秘書として働かなくても、社会人としての基本的なマナーを身につけられます。

特に準1級以上では面接試験も実施されるため、就職活動の面接対策としても有効です。短期間で取得できる資格であり、女性だけでなく男性にもおすすめです。

宅地建物取引士

宅地建物取引士(宅建)は不動産取引の専門家として認められる国家資格です。不動産業界だけでなく、金融機関や建設会社でも重宝されます。

合格率は15〜20%程度と難易度はやや高めですが、独学でも合格可能です。年1回の試験ですが、約3〜6ヶ月の勉強で合格を目指せます。資格手当が支給される企業も多く、将来的な収入アップにもつながる可能性があります。

日経TEST(日経経済知力テスト)

日経TESTは日本経済新聞社が主催する、経済知識とその応用力を問うテストです。金融・経済・ビジネスに関する幅広い知識が問われます。

特に総合商社や金融機関、コンサルティング会社などを志望する学生におすすめです。スコア制のため、自分の経済知識レベルを客観的に証明できます。就活で「日経新聞を読んでいます」と言うよりも具体的なアピールになります。

行政書士

行政書士は官公署に提出する書類の作成や権利義務・事実証明に関する書類の作成を行う国家資格です。合格率は約10%と難易度は高めですが、法律の基礎知識を持つ専門家として評価されます。

法学部生なら大学で学ぶ知識も活かせるため、相対的に勉強しやすい傾向があります。独立開業も可能であり、将来の選択肢を広げる資格として価値があります。

理系大学生におすすめの資格5選

理系学生には、専門性の高いIT系や技術系の資格がおすすめです。以下の資格は理系の強みを最大限に活かせるものばかりです。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験はIT業界の登竜門と呼ばれる国家資格です。プログラミングや情報システムの基礎知識を証明でき、IT業界就職の際に大きなアピールポイントとなります。

約3〜6ヶ月の勉強で合格を目指せます。情報系の学部生なら大学の講義内容と重なる部分も多いため、効率よく勉強を進められるでしょう。
以前は春・秋の年2回実施でしたが、現在はCBT方式で通年受験可能です。

難易度合格率勉強時間の目安主な就職先
中級20〜30%200〜400時間IT企業、システム開発、情報部門
難易度合格率勉強時間の目安主な就職先
中級20〜30%200〜
400時間
IT企業、
システム開発、情報部門

ジェネラリスト検定(G検定)

G検定は人工知能(AI)やディープラーニングに関する基礎知識を証明する比較的新しい資格です。AIの概要や活用事例、倫理などの知識が問われます。

学生は受験料が一般より安く設定されており、約1〜2ヶ月の勉強で合格を目指せます。AI関連の知識は今後あらゆる業界で求められるため、将来性の高い資格といえるでしょう。

知的財産管理技能検定

知的財産管理技能検定は特許や商標などの知的財産に関する知識を証明する国家資格です。特に研究開発職や技術者を目指す学生におすすめです。

3級から1級まであり、学生なら3級から始めて徐々にステップアップするのが良いでしょう。製造業やR&D部門、特許事務所などへの就職に有利になります。

危険物取扱者

危険物取扱者は化学系の学生におすすめの国家資格です。危険物の性質や取扱方法の知識を証明でき、化学系企業や製造業で評価されます。

甲種、乙種(1〜6類)、丙種の区分があり、理系学生なら乙種から始めるのが一般的です。大学の化学の授業内容を活かせるため、効率よく勉強を進められます。

CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験は設計ソフトの操作スキルを証明する資格です。機械・建築・電気など、設計に関わる分野を目指す学生におすすめです。

2次元と3次元の区分があり、学生なら2次元の基礎から始めるのが良いでしょう。製造業やエンジニアリング企業、設計事務所などへの就職に有利になります。

社長

理系の学生は専攻を活かした資格取得が効率的だぞ!大学の講義で学んだ知識を応用できる資格なら、短期間で合格も夢じゃない!

スタ子

理系出身の友達が勉強時間の少なさで驚いていました!大学の講義内容と資格の勉強が重なるのは大きなメリットですね!

大学生が資格を選ぶ際の4つのポイント

資格にはさまざまな種類があり、すべてを取得することは現実的ではありません。限られた大学生活の中で効率よく資格を取得するためには、以下の4つのポイントを考慮して選ぶことが重要です。

就活スケジュールと両立できるか

資格取得のタイミングは就職活動のスケジュールを考慮して計画することが大切です。一般的に就職活動は3年生の後半から本格化するため、それまでに資格を取得しておくのが理想的です。

特に難易度の高い資格は勉強期間が長くなるため、1〜2年生のうちから計画的に準備を始めましょう。就活と資格勉強が重なると両方中途半端になってしまう可能性があります。

学年おすすめの資格取得計画
1年生基礎的な資格(TOEIC、MOSなど)の取得を開始
2年生専門性の高い資格(日商簿記、基本情報など)に挑戦
3年生前半残りの資格取得を完了させる
3年生後半就活に専念(資格はすでに取得済みであることが理想)
学年おすすめの資格取得計画
1年生基礎的な資格(TOEIC、MOSなど)の取得を開始
2年生専門性の高い資格(日商簿記、基本情報など)に挑戦
3年生前半残りの資格取得を完了させる
3年生後半就活に専念(資格はすでに取得済みであることが理想)

短期間で取得できるか

限られた大学生活の中では、勉強期間が短く効率的に取得できる資格を優先するのも一つの戦略です。特に初めての資格取得なら、達成感を得られる比較的短期間で合格できるものから始めるのがモチベーション維持につながります。

例えば、ITパスポートや秘書検定は2〜3ヶ月の勉強で合格可能なため、最初の一歩として適しています。一方、公認会計士や弁理士などは勉強期間が1年以上かかることも珍しくないため、長期的な計画が必要です。

将来のキャリアに役立つか

「とりあえず履歴書に書けるから」という理由だけで資格を選ぶのは避けるべきです。自分の志望業界や職種で本当に評価される資格かどうかを調査しましょう。

例えば、金融業界志望ならFPや日商簿記、IT業界志望なら基本情報技術者試験など、業界との関連性が高い資格を選ぶのが効果的です。また、汎用性の高い資格(TOEIC、普通自動車免許など)は業界を問わず役立つため、進路が決まっていない学生にもおすすめです。

受験資格に制限がないか

一部の資格は年齢や実務経験などの受験資格に制限があります。大学生のうちに取得したいなら、学生でも受験可能かどうか事前に確認しておくことが重要です。

例えば、税理士や公認会計士、司法書士などは大学生でも受験可能ですが、社労士や中小企業診断士などは一定の実務経験が必要なため、学生のうちには受験資格が得られないケースがあります。

大学生の資格取得におすすめの時期と勉強方法

資格取得を成功させるためには、適切な時期選びと効率的な勉強方法が重要です。ここでは、学年別の最適な資格取得時期と、効率よく合格するための勉強法を紹介します。

学年別・最適な資格取得時期

大学生活の各段階に合わせた資格取得計画を立てることで、無理なく効率的に資格を取得できます。以下に学年ごとのおすすめ時期をまとめました。

1年生:大学生活に慣れる時期ですが、夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して、比較的取得しやすい基礎的な資格(TOEIC、MOS、ITパスポートなど)に挑戦するのがおすすめです。

2年生:大学生活にも慣れ、時間管理もできるようになる時期です。この時期はより専門的な資格(日商簿記2級、基本情報技術者など)の取得を目指しましょう。2年生の間に主要な資格を取得できれば、3年生からの就活準備に余裕ができます。

3年生前半:就活が本格化する前の最後のチャンスです。この時期までに主要な資格の取得を完了させておくのが理想的です。難易度の高い資格の最終調整や、補完的な資格の取得に取り組みましょう。

3年生後半〜4年生:就職活動が本格化するため、新たな資格取得に取り組むのは避けるべきです。すでに取得した資格を活かして就活に専念しましょう。内定後の時間を利用して、入社後に役立つ資格の勉強を始めるのも良い選択です。

効率的な勉強法と活用できるリソース

資格取得を効率的に進めるためには、自分に合った勉強法を見つけることが重要です。以下に、大学生におすすめの勉強法と活用できるリソースを紹介します。

1. 大学の施設や制度を活用する
多くの大学には図書館や自習室、PC室などの施設があります。また、資格取得を支援する制度(受験料補助や講座の割引など)を設けている大学もあるため、積極的に活用しましょう。

2. オンライン学習サービスの利用
スマホやPCで学べるオンライン講座やアプリは、空き時間を有効活用できる便利なツールです。通学時間や授業の合間など、隙間時間を使って効率的に勉強できます。

3. 勉強会やスタディグループの活用
同じ資格を目指す仲間と勉強会を開くことで、モチベーション維持やわからない箇所の解決につながります。大学のサークルや SNS で仲間を募ることもできます。

4. 資格学校や通信講座の利用
難易度の高い資格や独学が難しい資格は、資格学校や通信講座の利用も検討しましょう。学生割引を設けている講座もあるため、費用面でもメリットがあります。

5. 過去問と模擬試験の活用
どんな資格も過去問題を繰り返し解くことが合格への近道です。本番と同じ時間配分で模擬試験を解くことで、実際の試験でも落ち着いて取り組めるようになります。

大学生の資格取得で失敗しないために

資格取得に挑戦する大学生が多い一方で、途中で挫折してしまうケースも少なくありません。ここでは、資格取得を成功させるためのポイントをまとめます。

1. 目的意識を明確にする
「なぜこの資格が必要なのか」「取得後にどう活かすのか」といった目的を明確にしておくことで、モチベーションを維持しやすくなります。漠然と「就活に有利だから」という理由だけでは、勉強が辛くなったときに続けられなくなる可能性があります。

2. 無理のない計画を立てる
一度に複数の難しい資格に挑戦するのではなく、優先順位をつけて一つずつ取り組むのが効果的です。また、大学の講義やサークル活動、アルバイトなどとのバランスを考えた現実的な計画を立てましょう。

3. 小さな目標を設定する
最終目標(合格)だけでなく、「今週は○章まで終わらせる」「毎日30分は勉強する」といった小さな目標を設定することで、達成感を得ながら勉強を続けられます。

4. 環境を整える
資格勉強に集中できる環境を整えることも重要です。自宅で集中できない場合は図書館や自習室を利用したり、スマホを遠ざけたりするなど、誘惑を減らす工夫をしましょう。

5. 継続するための工夫をする
「勉強カレンダー」で進捗を可視化したり、SNSで宣言したりするなど、継続するための仕組みを作ることも効果的です。また、勉強の合間に適度な息抜きを入れることで、長期的に続けやすくなります。

社長

資格取得は早い者勝ちだ!学生時代に取れる資格は積極的に挑戦しよう。就活では自分の強みになる!

スタ子

資格の種類が多すぎて迷ってしまいますね…!自分の将来に合った資格を選ぶポイントがわかって良かったです!

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